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ニート

ニートがフリーランスとして食べていくには

ニートという言葉は、今とても身近なものになっています。
そしてこの言葉はしばしば、マイナスのイメージで語られがちです。実際、自分がニートであることを後ろめたく感じている方も多いのではないでしょうか。

今日はそれが「誤った認識」であるということ、そして今ニートである方におすすめしたい働き方についてお話しします。

ニートとは

ニートについてお話しするには、まずニートの意味を定義する必要があるでしょう。

コトバンクによると、ニートとは次のような人を指します。

「非労働力人口のうち,15〜34歳の未婚で,就業せず,職業訓練,就学,家事や家業の手伝いもしていない者を指す造語。」

引用:https://kotobank.jp/word/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88-858473

もとはブレア政権下のイギリスで命名された概念で、フリーターや失業者とは「就業意思」を見せない点で異なっているとされています。
日本では2004年の『労働白書』で「若年層無業者」として初めてニートの存在が言及されました。

2019年時点で、ニートは日本に約74万人いるとされており、過去2年よりやや上昇しています。

ニートの定義や種類

ニートと呼ばれる人たちも、当然その生活は様々です。ここでは、一般的に言われる大まかなニートの種類をまとめていきます。

以下の名称や内容は、正式に「こういう種類がある」と国から定義されているわけではありません。あくまで傾向として、自分の生活に生かすために押さえておきましょう。

学生ニート

こちらは大学や専門学校などに通う学生のうち、「アルバイトもせず、部活やサークル、授業にも出ず、ほとんど家にこもっている人」を指しています。
学生はもともと非労働力人口(労働者としてカウントされない)なわけですが、その状態で本分である「学業」を全うしていない人を指しているというわけです。

卒業が危うかったり、就職活動が思うように進んでいなかったりといった特徴を持つ人もおり、卒業後もニートになってしまう可能性を持っています。

セレブニート

人生においては「勝ち組」と言われがちなニートです。
家族にお金がじゅうぶんあったり、継続的に多額の収入があったりするため、「本当に働かなくても一生生きていける」人を指しています。

こういった人たちの中には趣味にお金を投じたり、家族が収入の一部を経済にしっかり回したりしているパターンもあるため、必ずしもマイナスとは言えない状況です。

一般ニート

定義する人によって差が出やすい、一般ニート。ガチニートメジャーニートという概念もありますが、筆者はこれらを広く1つに取っています。
特徴は次の通りです。

  • 親や恋人、兄弟など近しい人に援助されながら生活している
  • 何かしらの原因から就業(社会に出ること)を拒否している
  • 学生ニート、セレブニートに当てはまらない

この原因には、もちろん病気も含まれます。そのため必ずしも「責められるべきもの」ではないのですが、所謂「ヒモ」状態と言われるパターンやプチ・セレブニートなどのイメージによって悪く見られるようになってしまいました。

危機的ニート

最後に危機的ニートです。特徴は次の通りです。

  • 親や恋人、兄弟など近しい人から援助を受けていない
  • 何かしらの原因から就業(社会に出ること)を拒否している
  • 家や頼れる人、場所、お金がない

③の一般ニートは、この危機的ニートになってしまう可能性を持っています。こうなる前に国の援助を受けたり就業を開始したりするのがベストですが、なかなかそう行かない場合もあるでしょう。

もし危機的ニートなってしまったら、とにかくすぐ国へ相談しましょう。日本には、様々なセーフティーネットが用意されています。

そして今回は一般ニートが危機的ニートにならないよう、今からでもすぐに始められる働き方についても紹介します。

ネオニート

最近ではよく聞く言葉ではないでしょうか。
ネオニートは、外へ働きに出ていないにも関わらず「生活に必要な収入」を確保できている人のことを指します。

プログラミングやアフィリエイト、株式投資など様々な方法で収入を得ているわけですが、これらは「就業」である場合もありますので正確にはニートと言えないことも。
ネオニートは、一般ニートから最も転換しやすい働き方と捉えることもできるでしょう。

ニートの持つ悩み

ニートと一言で表しても、その生き方、環境は様々。しかし、ぶつかりやすい壁というものは存在します。
そこで、今回は最も一般的とされる「一般ニート」たちが持ちやすい悩みについて見ていきましょう。

原因との向き合い方

ニートになった原因には、様々なものがあります。しかも、大抵の場合悩みの形は複合的です。
家族、学校、いじめ、職場、失敗、病気……それらが複雑に重なって、ニートになってしまうということは珍しくありません。

そして、この原因によって最も苦しんでいるのは本人。誰よりも、この原因と戦っているんです。
過去のトラウマを乗り越えられない、周りのせいにしてしまい現実的な思考が進まない……そんな悩みを持ちながら、ニートとして生活しています。

金銭面

基本的に一般ニートは、周囲の人から金銭的支援を受けて生活しています。
そのためいつ支援がなくなるか、いつ家族のお金が無くなるか、貯金は大丈夫なのか、把握していないケースが多いです。

自分の収入を知っている社会人でさえ、金銭的な不安を抱きます。自分の置かれている金銭的状況を知ることができない、もしくは知りたくない…そんな悩みはつきものとなってしまうのです。

社会、働くことへの恐怖

そして、社会に出て働くことに恐怖感を抱いてしまうことも珍しくありません。
社会人からニートになった場合、「社会」や「職場」に対するイメージは昔働いたその時から止まっています。

またネットと常に近い状態にあれば、偏見に満ちた情報に出会う可能性も高いでしょう。
どんどん、社会に対して「怖い」という感情が積み重なり、動けなくなってしまう人は多いのです。

周囲の目線

最後に、実家で暮らしている一般ニートに多いのがこの悩みです。そしてニートの家族、近しい人もこの悩みを持ってしまうことは多いでしょう。

ニートに対する悪いイメージは、もう何年も積み重なっています。自分がニートであることがどう思われているのか、不安に感じながら生活することはかなりストレスです。
周りから変な目で見られていなかったとしても、自分から周りとの関係を断ってしまう場合だって珍しくありません。そしてますます、家に引きこもるようになってしまうのです。

ここまで挙げてきた問題は、何かしらの行動によって少しずつ変えていくことができます。行動は、誰よりも何よりもあなたに力を貸してくれるでしょう。
そこでご紹介したいのが「フリーランス」という働き方。こちらについて詳しく見ていきます。

フリーランスとは

フリーランスとは「特定の会社や団体に所属しないで、案件ごとに契約を結ぶ働き方」のことです。
つまり何かしらの会社と長期的に契約するのではなく、「比較的短期の案件を、色々な企業と結ぶ」働き方ということ。

「え、そんな不安定で怖い働き方なんでできない…」そう思った方、少し立ち止まって考えてみてください。

フリーランスは主にパソコンを使って、自分の好きな時間に、好きな人と働いています。
職種によっては、顔を合わせることなく数十万の案件をもらえることだってあるんです。
戦略を練ればしっかりスキルアップできますし、今はフリーランスを支援するシステムもたくさんあります。

怖いと思うのは、その働き方の実態を知らない、不透明であるからかもしれません。
もう少し、一緒にフリーランスについて見ていきましょう。

フリーランスのメリットとデメリット

フリーランスのメリットは、先ほど挙げた通りです。

  • パソコン1つで働ける案件が多い
  • 業務の量、内容、取引相手を選べる
  • スキルアップも狙える

そしてデメリットは、この要素を裏返すと見えてきます。

  • 自分を管理してくれる人はいない
  • 収入の変動が激しい
  • プライベートと仕事の境があいまいになりがち

一般ニートの中には、自分を管理するのが苦手な方、プライベートを大切にしたい方もいらっしゃるでしょう。
つまりあなた自身の性格や傾向を踏まえて、あなたにとって一番大切にしたい要素は何なのか、意識してお仕事を選ぶ必要があります。

人間関係なのか、業務内容なのか、そもそも外に出たくないということなのか……
一番「したくない」ことを避けて、それでもフリーランスが残ったならばぜひ、挑戦することをおすすめします。

フリーランスとニートの違い

では、フリーランスとニートの違いは何でしょう。

一番大きいのは、「就業しているか、いないか」です。
フリーランスは「個人事業主」として分類されます。必要書類等を提出することで、1人の事業主として見られることになります。

ちなみにこの書類を提出せず、扶養の中で働く場合「副業」している状態だと一般的には言われます。フリーランスとして働く前に、副業状態から仕事を始める方は多いですし、この方法もアリでしょう。

とにかく個人事業主でも副業でも、クライアントと「契約」をして就業しています。そのためもう、ニートではないんです。

フリーランスはだいたい、副業から初めてある程度収入を得てからフリーランスになります。一般ニートの方も、この働き方はじゅうぶん可能なのです。

ちなみに日本標準職業分類によると、職業の定義とは「報酬を目的として仕事をすること」。
そして「報酬を伴うか、または報酬を目的とするもの」も職業と判断されるため、収入のない期間も仕事さえしていれば「無職」とは言えないそうです。

働いていないことにコンプレックスを感じているのであれば、フリーランスや副業はとってもおすすめですよ。

ニートにおすすめの働き方

これらを踏まえて、一般ニートにおすすめの働き方をご紹介します。
一番敷居が低いのは、やはり在宅業務でしょう。在宅であなたなりのスキルを身に着けていくことで、今後も柔軟に働ける可能性が上がります。

これから、おすすめの在宅業務を5つご紹介します。このブログを読むという「行動」を起こしてくださったあなたに、おすすめの働き方ばかりです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

Webライティング

Webライティングは簡単な短文作成からブログ記事、コラム記事からちゃんねるのまとめ記事など、多岐にわたって案件が出ています。

IT化の進んでいる現在、ネット上でビジネスをしたい人が必ずしなければならないのが情報発信
Webライティングは文字による情報発信を引き受けるお仕事なので、これから先の需要も高いと言えます。

Youtube動画編集

Youtuberではなく、Youtubeの動画編集というのがポイントです。

現在、ある程度収入を得ているYoutuberが動画編集を委託するケースが増えています。そのためYoutuberになりたいと思っている人なら、動画編集をしながらノウハウを学ぶこともできるのです。

そうでなくとも、動画編集のスキルはYoutubeなどの動画プラットフォームの発展と一緒に需要が高まっていきます。スキルとしても、身につけておいて損はないでしょう。

データ入力作業

コツコツ作業が好きな方に向いているお仕事です。この後紹介するクラウドソーシングサイトでは現在、多くのデータ入力案件が表れています。

気軽に始めやすいことに加え、まとまった時間を確保できる一般的ニートの方との相性も良い仕事と言えるでしょう。
また、データ入力で慣れてきてからWevライティングを始める方も多いです。PCになれる意味でも、初心者におすすめの在宅業務でしょう。

ECサイト運営手伝い

ECサイトを運営している方のお手伝いをする業務です。こちらもクラウドソーシングサイトで募集が大量にかかっています。

こちらの最大の利点は、ノウハウを学んだら自分でECサイトを立ち上げることもできるということです。
将来自分でサイトを運営してみたい、自分の力を試したい!という方にぴったりですよ。

プログラミング

こちらは少々、難易度の高い在宅業務です。そのため多くの方は、上記4つのお仕事と並行してプログラミングの勉強を始め、案件獲得につなげていくことになるでしょう。

しかしプログラミングは、Webライティング同様今後需要の高まってくるお仕事。もしゲームが好きな方でしたら、他のお仕事と合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに…おすすめのクラウドソーシングサイト

上記のお仕事は、クラウドソーシングサイト上で案件を検索するとたくさん出てきます。ぜひ、次の2つのクラウドソーシングサイトを覗いてみてください。

クラウドワークス

クラウドワークスは、国内でも最大級のクラウドソーシングサイトです。
知人はこのサイトで、月に10万以上の収入を得ています。
おすすめのポイントは次の3点です。

  • 初心者でも取り組みやすい「タスク」案件が豊富
  • 仕事の応募方法がランサーズより楽
  • 1案件で複数人採用が可能なため、採用数が多い

 

ランサーズ

  • 求人数最多でクラウドワークスより大手企業の案件も豊富
  • 初心者でも取り組みやすい「タスク」案件が豊富
  • 提案スキルによっては相場以上の値段で稼げる

 

このように多少の違いはあれど、基本的な契約の流れはクラウドワークスとほぼ同じです。
そのためどちらも登録した後、使いやすいと感じた方を続けていくことをおすすめします。

まとめ

ニートがフリーランスで食べていくためにおすすめの働き方について、お話ししました。
ニートという言葉だけで、その人の持っている苦しさや辛さ、悩みを表すことはできません。

「どうせニートだから」と言う人の言葉は、気にしなくて大丈夫。あなたの人生はあなたが一番変えられますし、周りの人には変えることができません。

フリーランスが気になる方は、先ほどご紹介したサイトを覗いてみてください。最初は何のことだか分からないと思いますが、毎日見るとだんだん見えてくるものがあるでしょう。

できることから、少しずつトライしてみてくださいね。

▼今回の内容は動画でも紹介しています▼

ABOUT ME
カツヒト
大学卒業後、心理カウンセラーの資格を取得。現在、学習塾を経営しながら、農業にも携わっている。