心理カウンセラーのカツヒトです。
本日はニートの社会復帰についてもお話していこうと思います。
ニートから就職していく方法
全国には約151万人の失業者がいるといわれています。この失業者数はあくまで2019年の話です。2020年から深刻な社会問題になった新型コロナウィルスの影響でその人数は更に増えると予想されます。今回お話するニート(15歳から34歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない者)と、いわれている人の数は74万人です。これは40人学級で必ず1人がニートになっている計算です。
今現在はニートですが、このままニートでいたくないという人も多いと思います。
自力で探すことが出来る状態でしたら、インターネットの就職支援サイトで、ニートでも大丈夫なところを探してみてください。ただ自分自身に負担をかけずに就職先を見つけることが一番大事です。家の中に長らくいた人が、いきなり人と接する仕事を始めると、うつがひどくなったり、パニック障害などの症状が出てしまうことがあります。焦って就職活動して身体がおかしくなってしまうなんてことは絶対に避けなければいけません。仕事は人生ではなく、生きていく手段の一つです。一歩ずつ進んでいくようにしましょう。
ニートの人でも歓迎される就職支援サイトもあります。ニートになった経緯は人それぞれです。新卒で入社した会社がとんでもないブラック企業で心身ともに疲れ果ててしまった、就職難で就職活動に失敗し、それから自信をなくしてしまった。つまり環境や雇用情勢がしっかりしていたら、きっとしっかりやれていたという人も多くいるはずです。そのようなことにもしっかり理解を示してくれているところですので、スタッフも、ニートの人の立場に立って考えてくれます。
ハローワークでもニートの人専用の部署が開設されています。個々人の環境や、事情を考慮に入れた上で、その人に負担になりすぎないような就職活動を提案してくれますので、非常に助かります。家から出ることがつらい、人と会うことが苦しいと感じる、うつやパニック障害の人も少なくありません。家から出ることが苦痛だという人が、コミュニケーション能力を要する窓口の仕事をすることは、とても大変です。初めから対話の機会が少ない仕事、人と会ったり話したりすることがないような仕事をすることで、働き続けることが可能になることもあるでしょう。これまでニートだったけれど、就職をしたいという事情を分かってくれるようなハローワークや、就職支援サイトを見つけることが、仕事探しの始まりになります。他にも最近では若者サポートステーションという施設も出来ています。無料で利用できますので、そちらもインターネットで検索して調べてみると良いでしょう。
ニートから就職する際に受けれる公共サポート
ニートという言葉が使われるようになって久しいですが、ニートとはどういう人でしょう。「仕事をしていない」「職業訓練を受けていない」「学生ではない」この3つがニートの条件となっています。
ニートになる理由は、人によって様々です。健康上の問題、精神的な問題、学力の問題、金銭的な問題が原因でニートになる人もいます。同居中の家族や、身近な友人からすれば、どうしてその人がニートになったのかに、共感できないということも少なくありません。「単に働きたくないから働かないのではないか」という考えをニートの人に対して抱いているような人もいます。
ニートの人を対象とした就職支援サービスが出てきた背景には、現在、働く人の中でも、うつや、パニック障害に悩む人が増加してきているからです。誰だってニートになる可能性がある。働く人を精神面から助けることの必要性をが社会が感じ始めたからそのようなサービスが生まれてきたといえるでしょう。ただずっとニートで居続けると、なかなか行動に移しにくくなります。少しずつでもいいので行動をしてみましょう。行動を始めれば何かしら状況は好転していきます。
民間の就職支援サービスだけではなく、就職を希望しているニートの人を支援するための公共サービスも充実してきています。ニートや無職の人にとって、働くという活動のハードルはとても高かったりしますよね。そんな時は、公共のサービスの若者サポートステーションや、ハローワークで一度、自身の現状をお話し、サポートを受けながら今後のことを考えてみるのも良いと思います。
ニートの就職と現実
どのようなことがニートの就職を困難にさせるのでしょうか。
最も大きな問題は、自分に合った働き口を見つけることができるか、もしくは周囲の人と共に仕事ができるかどうかではないでしょうか。
ニートといっても、置かれている環境や、考え方は様々ですので、就職の難しさは個人差があります。今はニートでも、働く意欲はあっても、年齢的な問題で仕事につきけないという人もいます。その中でも家の外に出ることも可能だし、人と話したり、コミュニケーションをとりながら仕事もできるという人なら、比較的仕事は探しやすそうです。
ただ仕事をしたいという意思はあっても、パニック症候群の発作が起きる人や、うつ症状があるという人は、自分に合った求人を探すこと自体が困難です。そうなりますと就職をするための就職セミナーや、採用試験への参加自体が難しい事態となります。人と話をすることや、外出することそのものが、精神的な疾患を悪化させてしまう可能性がある人は、就職がしたくてもなかなかできません。
そのような問題を抱えている場合は、コミュニケーションの機会を少しずつふやすところから始めましょう。当面、すべきことは今の環境を脱するための準備をすることです。いきなり就職を考える必要はありません。
ニートの人が就職を決意した場合、自分が今できることと、この先、就職のためにできるようにならなければいけないことを把握することが始まりです。ニートから、就職までは、困難な壁が立ちはだかっていることがありますので、就職支援サービスを利用する前に、若者サポートステーションやハローワークの相談窓口を利用してください。
正直、社会に出ることが不安
このサイトを見ながら今、あなたは仕事ができない現状に悩み、自分を責めてしまっているかもしれません。今現在、何らかの事情で働けない人もいるでしょう、過去の失敗から前に踏み出せないという方もいることでしょう。その中で社会とのつながりも薄れ出し、家庭でも肩身が狭い思いをしている。でもこれだけは信じてください。仕事をしていないから人間として劣っている、ダメな人間というわけではありません。そんな価値観はここに捨てていってください。仕事ができる=人生の勝者ではありませんから。
ニートであることで悩んでいるのであれば、それはあなたがこれから良くなろうとしている証拠なのです。ですから、いきなり仕事探しではなく、まずは自分のできることから始めていくと良いでしょう。
徐々に社会復帰していこう
まず図書館に通うことから始めてみましょう。図書館通いは、ニート、無職の人にお勧めしたい活動の一つです。図書館は無料で利用できますし、エアコンも効いているので環境的にも恵まれています。何より本を読んで知識を増やすことが出来るので、今後の人生において必ずプラスとなります。
また図書館も良いけど、散歩することもおすすめです。人は歩くことで思考が整理されるといわれています。他にも散歩は健康にもよいので一石二鳥です。近所の目が気になる、という方もいるかもしれませんが、そんな時は早朝や深夜など、人がいない時間を選んで歩くことをおすすめします。
次にボランティアをしてみましょう。いきなり働くのは不安ですが、社会と関わりを持ちたい。そんな人におすすめです。ボランティアであれば、仕事みたく給料をもらっているのだからそれなりの動きを求められることはなく、気軽に社会とのつながりを持つことができます。またボランティアに関わる人達は優しい人が多いのです。働くのは怖いけど、誰かと関わりたい。そんな人はぜひボランティアを始めてみましょう。
ニートであることを不安に感じている人へ
世の中には、本当に色んな生き方をしている人がいます。それこそ、世界を見渡せば、もっと多様な生き方をしている人が沢山います。無職、ニートだからといって自分を卑下する必要はまったくないと思います。気持ちを楽に、自分にできることをじっくり探してみるのもいいと思います。別に企業に勤めるだけが社会人ではありません。在宅ワークで仕事したり、人との関わりが嫌なら農業など調べれば結構あります。
また最初は数万円稼ぐだけでも良いと思います。来月は1万円増やす、再来月は更に1万円を増やすという感じで、成長していきましょう。もちろん向き不向きはあるので、上記の例が良いとは断言できませんが、そのような生き方も、当然、素晴らしく、尊重されるべきものだと思います。